


2026年9月28日、後楽園ホール。近藤明広(一力ボクシングジム)が松岡蓮(浜松堀内ボクシングジム)に4回0分54秒 TKO で勝った。近藤明広の引退試合(プロ55戦目)。
文 リー原口(fights.jp 編集部) 2026.9.28
プロ生活20年、55戦目の引退試合。
去年の夏に右目の網膜剥離が見つかったとき、本人は「完治したら、あと1試合、日本でやりたい」と会長に伝えていたが、手術のあと41歳でベルリンまで行って無敗の王者とやってきたので、「あと1試合」は結局2試合になった。本人もブログで自分のことを「引退詐欺」と笑っているけど、今回は本当に最後で、後楽園の客席もそれを分かって集まっている感じがした。
相手は浜松堀内ジムの松岡蓮、27歳で日本ウェルター級14位。
お互いにジャブを突き、距離とタイミングの測り合いでスタート。今回は1階級上での試合なので、身長も5センチ高い松岡のほうが体が大きくパワーもありそう、松岡はここで勝てばランキングも上がるし、近藤明広を引退させた男として名前を売ることも出来るので、果敢に前へ出始める。
手数がお互いに増え、近い距離で強振し合うスリリングな展開に。客席の近藤コールが少しずつ大きくなってきて、ここまではやや近藤に分があるように見える。20年やってきた選手は相手の距離を外すのがうまくて、松岡のパンチが思ったほど当たっていない。
ここで近藤の右ストレートがクリーンヒット、松岡は仰け反りながらも意地を見せ、引かずに打ち合う。
開始から1分もたたないうちに、近藤の渾身の右ストレートがヒットしダウンを奪う。後楽園ホールが揺れたのが分かった。松岡はダウンを取られたが立ち上がり試合続行、近藤はここで一気に仕掛け、レフェリーが試合をとめた。4R0分54秒、TKO。
引退試合で倒して有終の美を飾ることの出来た近藤は流石のひと言!41歳で、1階級上の若い相手にこれをやるんだから。
松岡には悔しい結果になったけど、3Rに仰け反りながら打ち返してきた場面はこの日の見どころのひとつだったし、ここから上がってくる選手だと思う。
試合終了後の引退式には同期や拳友が沢山駆けつけて、リングの上は代わる代わる近藤と写真を撮る人でいっぱいになっていた。
引退後は地元の加須でジムを開いて、自分が獲れなかった世界チャンピオンを育てるのが夢だという。
| 試合 | 回戦 | 階級 | 勝敗 | (赤)選手名 | 体重 | 摘要 | 勝敗 | (青)選手名 | 体重 | 摘要 | レフェリー | ジャッジ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 3 | 8 | ウェルター級 | 勝 | 日本スーパーライト級13位近藤明広 | 66.4kg | TKO 4R0'54" | 敗 | 日本ウェルター級14位松岡蓮 | 66.3kg | 4Rダウン1 RS | 中村勝彦 | 寺山修平飯田徹也岡庭冴美 |
JBC 試合報告書 NO. 2026092801 の行を、列の並びのまま写したもの。摘要は報告書の表記のまま。採点なし(4R で決着)。
| 近藤明広 | 松岡蓮 | |
|---|---|---|
| 所属 | 一力ボクシングジム | 浜松堀内ボクシングジム |
| ランキング(試合時) | 日本スーパーライト級13位 | 日本ウェルター級14位 |
| 年齢(試合時) | 41歳 | 27歳 |
| 身長 | 173cm | 178cm |
| スタイル | 右ボクサーファイター | オーソドックス |
| 出身 | 埼玉県加須市 | 静岡県袋井市 |
| 計量 | 66.4kg | 66.3kg |
| 戦績(試合前) | 54戦 37勝(21KO)14敗 3分 | 16戦 8勝(6KO)7敗 1分 |
| 戦績(試合後) | 55戦 38勝(22KO)14敗 3分 | 17戦 8勝(6KO)8敗 1分 |