


2026年9月28日、後楽園ホール。日本女子アトム級タイトルマッチで、谷原羽奈(市野ボクシングジム)がモンブランみき(一力ボクシングジム)に判定 3-0 で勝った。モンブランみきの防衛戦(プロ19戦目)。
文 リー原口(fights.jp 編集部) 2026.9.28
平成以降初めて負け越しの戦績から王座に就き、6度目の挑戦でチャンピオンになったモンブランみきの3度目の防衛戦。
試合のたびにコスチュームを変えてくるのもひとつの楽しみで、今回はトイ・ストーリー。毎試合お母さんが作っている衣装で入場してくると、客席が少しざわつく。
8月にはフランスで合宿もしていて、ジャロン・エニスたちのフィジカルを見ているトレーナーのところで仕上げてきたらしく、リングに上がった体は悪くなかった。
対するタイトルマッチ初挑戦の谷原羽奈は25歳、日本女子アトム級9位。
各ラウンドの点は筆者の採点(ラウンドごとの公式の採点は公表されていない)。
チャンピオンになってからジャブを中心に試合を組み立て、攻撃の幅が広がったモンブラン。序盤は気持ちを前面に出して前へ出続けるが、谷原が落ち着いていて、ジャブと右ストレートで応戦し、返しの左フックまでヒット。
10-9 谷原いつもに比べてジャブが出ない。強引に強振したところで偶然のバッティング、モンブランの前頭部がみるみる腫れてきて、このまま続けられるのか一瞬心配になるくらいだった。この試合に向けて戦略を練ってきた谷原は、接近戦に持ち込ませず距離を取ってさばく。
10-9 谷原そろそろペースをつかみたいモンブランが接近戦に持ち込んで活路を見出そうとするが、谷原は入ってくるところに右のショートアッパーを打ち込んでくる。中に入ればモンブランの流れになるのは谷原も分かっていたはずで、そこを潰すのがうまい。
10-9 谷原3ラウンド目と変わらずモンブランは接近戦を挑むが、谷原もショートパンチで応戦、近い距離ではお互いにいいパンチを打ち合い、モンブランの時間が来たかと思った場面もあったけど、距離をとると谷原のストレート、左フックがヒットする。
10-9 谷原防衛したいモンブラン、タイトルを奪取したい谷原、お互いの意地がぶつかり合って、客席の声もこの回がいちばん大きかった。しかしペースは変わらず谷原。
10-9 谷原倒すしか無くなったモンブランは、腫れた額のまま最後まで意地を見せて前へ出続ける。しかし谷原は前後の動きを見せ、クリーンヒットを許さない。
10-9 谷原自分の採点は60-54。公式の採点も3者とも60-54。
谷原は初挑戦でベルト奪取、6ラウンドずっと自分の距離で戦い切っての完勝で、モンブランは6度目の挑戦でつかんだベルトを3度目の防衛戦で手放すことになった。
| 試合 | 回戦 | 階級 | 勝敗 | (赤)選手名 | 体重 | 摘要 | 勝敗 | (青)選手名 | 体重 | 摘要 | レフェリー | ジャッジ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 5 | 6 | アトム級 | 敗 | 日本女子アトム級王者、OPBF女子アトム級4位モンブランみき | 46.2kg | 判定 | 勝 | 日本女子アトム級9位谷原羽奈 | 45.8kg | 判定 | 寺山修平 | 飯田徹也 54-60中村勝彦 54-60田中浩二 54-60 |
JBC 試合報告書 NO. 2026092801 の行を、列の並びのまま写したもの。摘要は報告書の表記のまま。採点は左の人(赤)から見た点。
| モンブランみき | 谷原羽奈 | |
|---|---|---|
| 所属 | 一力ボクシングジム | 市野ボクシングジム |
| ランキング(試合時) | 日本女子アトム級王者、OPBF女子アトム級4位 | 日本女子アトム級9位 |
| 年齢(試合時) | 34歳 | 25歳 |
| 身長 | 160cm | — |
| スタイル | 右ボクサーファイター | — |
| 出身 | 東京都墨田区 | — |
| 計量 | 46.2kg | 45.8kg |
| 戦績(試合前) | 18戦 9勝(2KO)8敗 1分 | — |
| 戦績(試合後) | 19戦 9勝(2KO)9敗 1分 | — |